１００時限目の２　毛筆：似て非なる字形の草書（記事版）（後編）

本日も、こうして御来訪下さり、誠に有難う御座います(*^▽^*)

で、前回と今回とで、草書体になると字形が似てくる漢字の違いや書き方、字形について御説明申し上げます。

 

前回の記事や今回の記事、元ネタ動画を御覧になる事で、紛らわしい字体の草書体がより正確に書けるようになり、漢字の書き方の運筆もよりスムーズになり、これらの漢字の草書体がより草書体らしく書けるようになりますよ！！(*^-^*)

但し、当教室では、草書体を実際に書かれるのは高校生や成人の生徒さんで、小中学生の生徒さん達は草書体を学びません。その為、草書体について予習をしたい中学生の生徒さんや、既に草書体について学ばれているものの、理解がし難い高校生以上の生徒さん向けのお話となります。ですので、小学生の生徒さんや未就学児（保育園児・幼稚園児）達は、別な記事を御覧になる事をお勧め致します<m(__)m>

 

てな訳で、早速本題に入っていきましょう。

しかし、何しろ１０パターンもありますので、前後編にわけて解説致します。何卒御了承下さい<m(__)m>

 

 

で、上の画像のうち、前回は最上段・上段の６パターンについて語っています。その為、後編で下段・最下段の４種類について解説致します。何卒御了承下さい<m(__)m>

先ずは、元ネタ動画から引っ張ってきたキャプチャ画像を御覧下さい。

 

 

先ず左上の２字ですが、左側が「手」、右側が「年」です。

何処がどのように違うか、おわかりでしょうか？

この場合は、横画の本数が違います（「手」は２本ですが、「年」は３本です）

 

続きまして、上真ん中の「夏」と「度」ですが、これらのどちらが「夏」でどちらが「度」なのか、そして両者の違いがおわかりでしょうか？

これも、左側が「夏」で右側が「度」です。

そして、「夏」の場合は点画が右側には無いのに対し、「度」の場合は右側にも点画を打っています。

 

今度は、右上の「左」と「老」です。これも、どちらがどちらで、それらの違いがおわかりでしょうか？

これも、左側が「左」で右側が「老」です。

画像を御覧になって、「これ、「さ」じゃん」と思った方は、流石ですね(笑)

「左」の場合は横画から左上に連続して縦画をおろし、右側に横画を伸ばしてはね、そして点画を２個打って終わります。

一方、「老」の場合は、横画から左上に連続するのは同じですが、そこから垂直ではなく、右下にそれて上にはねます。

そして、そこから今度は形連的に左下に線を伸ばし、点画２個を打って終わります。

このように、２画目の縦画の行き先が違うのですね(笑)

 

最後に、下部の「馬」と「高」ですが、これもどちらがどちらで、それらの違いがおわかりでしょうか？

これもやはり、左側が「馬」、右側が「高」です。

それはさておきまして、「馬」と違って「高」の場合は上に点画があります（「けいさん・なべぶた」の一部ですから当然ですよね）

後、「馬」と「高」では、終わり方も違います（「馬」は最後に回転して終わりますが、「高」は点画２個で終わります）

 

但し、前回と今回あげた書き方はあくまでも「ほんの一例」ですので、妄信せず、時と場合によって使い分ける事が重要です( ｀ー´)ノ

その為にも、臨書（古典作品を模写して学ぶ事）や運筆練習に精力的に励まれる事が第一です。

前回の最初にも話しましたが、重要な事ですから再度書きました。

それはさておきまして、今回の記事の元ネタ動画は、コチラから御覧下さいませ。↓↓

 

 

 

但し、概要欄でも御話ししている通り、過去に演劇をやっていたとは思えない程、師範の解説がかみっかみで非常に恐縮です(一一”)

 

それでも、元ネタ動画の方も、皆様のお役に立てましたら、高評価・チャンネル登録・コメントなども頂ければ、師範は非常に嬉しく思います(T_T)

 

 

そして、今回も最後まで御覧頂きまして、誠に有難う御座いました<m(__)m>