104時限目の2 毛筆:旧字体と書写体について(記事版)(後編)

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104時限目の2 毛筆:旧字体と書写体について(記事版)(後編)

師範のつぶやき

2021/05/15 104時限目の2 毛筆:旧字体と書写体について(記事版)(後編)

本日も、こうして御来訪下さり、誠に有難う御座います(*^▽^*)

で、回と今とで、漢字の旧字体や書写体について御説明申し上げます。

 

前回の記事や今回の記事、元ネタ動画を御覧になる事で、それらの漢字の旧字体や書写体の字形について学べ、これらの旧字体や書写体が登場する漢字かな交じり文やかな書道作品、ペン字作品などが、よりそれらしく書けるようになりますよ!!(*^-^*)

 

てな訳で、早速本題に入っていきましょう。

と言っても、今回の内容はあくまでも「ほんの一例」ですから、時と場合によって使い分けましょう( ..)φ

その為にも、臨書(古典作品を模写して学ぶ事)や運筆練習を精力的に励まれる事が第一です。

 

で、前回は旧字体8字について語っています。その為、後編では「書写体」8字について解説致します。何卒御了承下さい<m(__)m>

先ずは、元ネタ動画から引っ張ってきたキャプチャ画像を御覧下さい。

 

screenshot_20210507_171301

 

これらは左から「高」、「安」、「和」で、いずれも左側が「書写体」、右側が常用漢字の字形です。

「高」の場合、「口」部分が上下と密着し、「目」のようになっています。

また、「安」のような、書き順そのものが変わって、「うかんむり」の点画から画が伸びて「女」の1画目と一体化していくなど、行書体のような「書写体」の字形もあります。

後、「和」のように、「へん(左側)」と「つくり(右側)」の位置関係が逆転するような字形の「書写体」も御座います。

続きまして、下の画像も御覧下さい。

 

screenshot_20210507_171314

 

これらは、左側と真ん中が「域」の「書写体」、右側が常用漢字の字形です。

左側と真ん中で何処がどう違うのか?と申し上げますと、「或」の中の「口」と、その下の右ばらい部分です。

左側の場合、「口」部分が「ム」に、真ん中の場合は、上述の部分全体が「いとへん」の上部のようになっている感じです。

このように、複数の「書写体」が存在する漢字も、少なからず存在しています。

次に、次の2画像も御覧下さい<m(__)m>

 

screenshot_20210507_171340

 

screenshot_20210507_171349

 

これらは、上の画像が「海」、下の画像が「群」の、それぞれ「書写体」と常用漢字字形です。

上の「和」のような、「へん(左側)」と「つくり(右側)」の位置関係が逆転する場合もあれば、「海」や「群」のような、「へん」と「つくり」が上下にくる場合もあります。

また、「海」は「さんずい」が下に来て、「水」という本来の意味合い(?)を示すような字形になっています。

逆に、「群」は「へん(左側)」が上に、「つくり(右側)」はその下に来ています。

最後に、下の画像も御覧下さい<m(__)m>

 

screenshot_20210507_171403

 

これは、上が「歴」、下は「正」の「書写体」と常用漢字です。

これは、過去記事「毛筆:似て非なる字形の草書(前編)」回で少し登場した「止」の草書体を御覧になればお分かりかと思いますが、「歴」の場合は下の「止」部分が、「正」の場合は最初の横画だけがそのままで、残る「止」部分が草書体のようになっています。

これ、上述の行書体のような変化が発生する場合の、草書体版とも言えますね(笑)

 

但し、前回と今回あげた書き方はあくまでも「ほんの一例」ですので、妄信せず、時と場合によって使い分ける事が重要です( `ー´)ノ

その為にも、臨書(古典作品を模写して学ぶ事)や運筆練習に精力的に励まれる事が第一です。

前回の最初にも話しましたが、重要な事ですから再度書きました。

それはさておきまして、今回の記事の元ネタ動画は、コチラから御覧下さいませ。↓↓

 

 

 

但し、概要欄でも御話ししている通り、過去に演劇をやっていたとは思えない程、師範の解説がかみっかみで非常に恐縮です(一一”)

 

それでも、元ネタ動画の方も、皆様のお役に立てましたら、高評価・チャンネル登録・コメントなども頂ければ、師範は非常に嬉しく思います(T_T)

 

 

そして、今回も最後まで御覧頂きまして、誠に有難う御座いました<m(__)m>

 

 

 

 

 

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