117・118時限目 毛筆:古典臨書「雁塔聖教序」(記事版)

大澤流書道教室

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117・118時限目 毛筆:古典臨書「雁塔聖教序」(記事版)

師範のつぶやき

2021/05/26 117・118時限目 毛筆:古典臨書「雁塔聖教序」(記事版)

本日も、こうして御来訪下さり、誠に有難う御座います(*^▽^*)

今回から、かな書道回も、古典臨書について取り上げていこうと思います。

で、今回は「雁塔聖教序」についてお話致します。

 

 

今回の記事や元ネタ動画を御覧になる事で、古典「雁塔聖教序」の特長がつかめ、更にその臨書作品を美しく書けたり、その臨書で得た技術を応用できたりるようになりますよ!!(*^-^*)

但し、当教室では、古典臨書について学ばれるのは高校生や成人の生徒さんで、小中学生の生徒さん達は古典臨書については学びません。その為、古典について予習をしたい中学生の生徒さんや、既に古典臨書について学ばれているものの、理解がし難い高校生以上の生徒さん向けのお話となります。ですので、小学生の生徒さんや未就学児(保育園児・幼稚園児)達は、別な記事を御覧になる事をお勧め致します<m(__)m>

 

てな訳で、早速本題に入っていきましょう。

そもそも、「「雁塔聖教序」とは何ぞや?」というお話から、入っていこうと思います(#^^#)

西暦653年、当時の能筆化である褚遂良(当時58歳)が記した作品です。太い線と細い線の変化に富んでおり、細い線からは力強さも感じる作品です。

「晴れた日に1本の煙がたなびくような作品」との評価をしている評論家もいるようです。

 

では早速、その「雁塔聖教序」の字形の特長について、入っていきましょう。下の画像を御覧下さい。

 

screenshot_20210519_063019

 

先ずは、「永有慶」という作品を例に、御説明申上げます。

最初の「永」の2画目の折れる画に着目して頂きたいのですが、最初の横画は太目ではありますものの、真ん中に進むに従って、若干ではありますが細くなっています。

それとは対照的に、おれた後の縦画は細目で、しかもそり気味に書いています( ..)φ

このような細くて鋭い画を書きたい場合は、おれる地点で筆を止めた後、筆をつき、左にねじるようにして縦画を伸ばしていくと、穂先が絞られ、鋭い画が書けます。

それから、「永」の左ばらいや「慶」の「まだれ」部分の左ばらいなどは、まるでかな書道の画のような、中ぶくれな画になっているのも、特徴の1つです(笑)

後は、「有」や「慶」など、横画が2本以上連続する場合の1本1本の横画の変化も、「雁塔聖教序」の特長の1つと言えます。

では、もう1作品見てみましょう。次の画像を御覧下さい<m(__)m>

 

screenshot_20210519_063312

 

今度は、「飛翔」という作品から、「雁塔聖教序」の点画について見ていこうと思います。

そもそも、「飛」の4画目の縦画や5画目の左ばらいのように、点を打つかの如く書き始める画も多く見受けられます(追加するなら、最初の画像の「永」の左ばらいも)

それから、点画そのものも、上下で大きさが違っていたり、太さが異なっていたり、向きが平行だったり、向きが異なっていたりと、変化に富んでいます。

後、「飛」の4画目の縦画や6画目の左ばらい、「翔」の「羽」部分など、やはりかな書道風な、中ぶくれの画も多く見受けられます。

ところで、「翔」の「羽」部分のはねる画に御注目頂きたいのですが、その左側のはねる画のはね方がかなり特殊です!!

一旦止まった後、少し左に筆を押し出し、上にはねる感じのはね画になっています。

このような特殊な運筆も、お手本や、できれば原本を御覧になって、稽古に励む事で習得できます!!( ..)φ

 

さて、今回も字数の都合上、2本の(前後編に)分かれた動画を1本の記事化してみました。

但し、今回あげた書き方はあくまでも「ほんの一例」ですので、妄信せず、時と場合によって使い分ける事が重要です( `ー´)ノ

その為にも、臨書(古典作品を模写して学ぶ事)や運筆練習に精力的に励まれる事が第一です。

それはさておきまして、今回の記事の元ネタ動画は、コチラから御覧下さいませ。↓↓

 

 

 

 

 

但し、概要欄でも御話ししている通り、過去に演劇をやっていたとは思えない程、師範の解説がかみっかみで非常に恐縮です(一一”)

 

それでも、元ネタ動画の方も、皆様のお役に立てましたら、高評価・チャンネル登録・コメントなども頂ければ、師範は非常に嬉しく思います(T_T)

 

 

そして、今回も最後まで御覧頂きまして、誠に有難う御座いました<m(__)m>

 

 

 

 

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