090-1463-2631
〒406-0807 山梨県笛吹市御坂町二之宮
定休日 土曜日(その他、不定休あり)
128・129時限目 毛筆:古典臨書「蘭亭叙」(行書)(記事版)
本日も、こうして御来訪下さり、誠に有難う御座います(*^▽^*)
今回は、「蘭亭叙」についてお話致します。
今回の記事や元ネタ動画を御覧になる事で、古典「蘭亭叙」の特長がつかめ、更にその臨書作品を美しく書けたり、その臨書で得た技術を応用できたりするようになりますよ!!(*^-^*)
但し、当教室では、古典臨書について学ばれるのは高校生や成人の生徒さんで、小中学生の生徒さん達は古典臨書については学びません。その為、古典について予習をしたい中学生の生徒さんや、既に古典臨書について学ばれているものの、理解がし難い高校生以上の生徒さん向けのお話となります。ですので、小学生の生徒さんや未就学児(保育園児・幼稚園児)達は、別な記事を御覧になる事をお勧め致します<m(__)m>
てな訳で、早速本題に入っていきましょう。
そもそも、「「蘭亭叙」とは何ぞや?」というお話から、入っていこうと思います(#^^#)
西暦353年、王羲之(おうぎし)が孫統達と共に、会稽山(かいけいさん)のふもとにある「蘭亭」という場所で集まり、宴を開催しました。
その際、1冊の詩集ができあがり、その詩集に王羲之が序文を書いた訳ですが、その詩集は序文以外は全て失われてしまいました。その為、「蘭亭」で書き上がった序文という意味合いで、「蘭亭叙」は「蘭亭序」とも書かれています。
この「蘭亭叙」の真跡を入手した唐の皇帝太宗は、生涯にわたりその真跡を重宝しました。自らが亡くなった際に、この「蘭亭叙」の真跡も共に埋葬するように、と命じたという話も伝わっている程です。
では早速、その「蘭亭叙」の字形の特長について、入っていきましょう。下の画像を御覧下さい。
このキャプチャ画像は、半紙を横長に配置し、そこに書いた「恵風和暢」です。
特徴的なのは、「恵」「和」「暢」の縦画や、「風」の「かぜがまえ」の、最初の1画目(殆ど垂直に入っているはね画)です。
これらは、実はそれぞれ書きぶりが異なります(笑)
「恵」の縦画は上が太く、下に進むに従って細くなっていますが、「風」の1画目の、殆ど垂直に入っているはね画は真逆です(上が細く、下に進むに従って太くなっています)
かたや、「和」の縦画は途中が細目で終着点が太めで、「暢」の縦画は殆ど同じ太さで反っており、最後ははねています。
このように、縦画1本を取ってみてもこれ程変化に富んでいるところ辺り、流石王羲之ですね(゚Д゚;)
それから、一見するとこの作品は楷書体っぽく見えますが、行書体です。
何故なら、「風」の「口」部分のように縦画を伸ばしてから、引き返して横画を伸ばしたりですとか、「暢」のつくり(右側)部分のように、画の連続や省略も発生しているからです。
では、今度はコチラの画像も御覧下さい<m(__)m>
今度は、半紙を縦長にし、7字作品を書いてみました!!
まぁ、「氣」や「清」と比較して「日」や「也」が小さめなのは、画数の都合の問題です。
即ち、画数が多い漢字は、どうしても字のサイズが大きめになってしまうのですね。
そこで、画数の少ない「日」や「也」を小さめに書き、バランスを取っています。
この事に関しましては、過去動画の方で語っていますので、そちらも参考にして頂ければと思います<m(__)m>
で、こちらの画像も御覧下さい<m(__)m>
これは、2枚目の作品「是日也天朗氣清」のうち、「是」のみを半紙いっぱいのサイズで書いたものです。
ここまで大きければ、細部も分かり易いですね(笑)
このように、この記事を御覧の皆様も、「この字だけがうまく書けない~!!(>_<)」とか、「この字だけ書き方(筆の動かし方)が良くわからんな((+_+))」というような字にぶち当たって頭を抱えている場合は、その字のみをピックアップして、半紙の許す限り最大サイズで稽古してみては如何でしょうか?
さて、今回も字数の都合上、2本の(前後編に)分かれた動画を1本の記事化してみました。
但し、今回あげた書き方はあくまでも「ほんの一例」ですので、妄信せず、時と場合によって使い分ける事が重要です( `ー´)ノ
その為にも、臨書(古典作品を模写して学ぶ事)や運筆練習に精力的に励まれる事が第一です。
それはさておきまして、今回の記事の元ネタ動画は、コチラから御覧下さいませ。↓↓
但し、概要欄でも御話ししている通り、過去に演劇をやっていたとは思えない程、師範の解説がかみっかみで非常に恐縮です(一一”)
それでも、元ネタ動画の方も、皆様のお役に立てましたら、高評価・チャンネル登録・コメントなども頂ければ、師範は非常に嬉しく思います(T_T)
そして、今回も最後まで御覧頂きまして、誠に有難う御座いました<m(__)m>
大澤流書道教室
電話番号 090-1463-2631 住所 〒406-0807 山梨県笛吹市御坂町二之宮(御坂校)、〒407-0045 山梨県韮崎市旭町上條中割(旭校) 定休日 土曜日(その他、不定休あり)
24/04/17
24/03/21
24/02/27
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今回は、「蘭亭叙」についてお話致します。
今回の記事や元ネタ動画を御覧になる事で、古典「蘭亭叙」の特長がつかめ、更にその臨書作品を美しく書けたり、その臨書で得た技術を応用できたりするようになりますよ!!(*^-^*)
但し、当教室では、古典臨書について学ばれるのは高校生や成人の生徒さんで、小中学生の生徒さん達は古典臨書については学びません。その為、古典について予習をしたい中学生の生徒さんや、既に古典臨書について学ばれているものの、理解がし難い高校生以上の生徒さん向けのお話となります。ですので、小学生の生徒さんや未就学児(保育園児・幼稚園児)達は、別な記事を御覧になる事をお勧め致します<m(__)m>
てな訳で、早速本題に入っていきましょう。
そもそも、「「蘭亭叙」とは何ぞや?」というお話から、入っていこうと思います(#^^#)
西暦353年、王羲之(おうぎし)が孫統達と共に、会稽山(かいけいさん)のふもとにある「蘭亭」という場所で集まり、宴を開催しました。
その際、1冊の詩集ができあがり、その詩集に王羲之が序文を書いた訳ですが、その詩集は序文以外は全て失われてしまいました。その為、「蘭亭」で書き上がった序文という意味合いで、「蘭亭叙」は「蘭亭序」とも書かれています。
この「蘭亭叙」の真跡を入手した唐の皇帝太宗は、生涯にわたりその真跡を重宝しました。自らが亡くなった際に、この「蘭亭叙」の真跡も共に埋葬するように、と命じたという話も伝わっている程です。
では早速、その「蘭亭叙」の字形の特長について、入っていきましょう。下の画像を御覧下さい。
このキャプチャ画像は、半紙を横長に配置し、そこに書いた「恵風和暢」です。
特徴的なのは、「恵」「和」「暢」の縦画や、「風」の「かぜがまえ」の、最初の1画目(殆ど垂直に入っているはね画)です。
これらは、実はそれぞれ書きぶりが異なります(笑)
「恵」の縦画は上が太く、下に進むに従って細くなっていますが、「風」の1画目の、殆ど垂直に入っているはね画は真逆です(上が細く、下に進むに従って太くなっています)
かたや、「和」の縦画は途中が細目で終着点が太めで、「暢」の縦画は殆ど同じ太さで反っており、最後ははねています。
このように、縦画1本を取ってみてもこれ程変化に富んでいるところ辺り、流石王羲之ですね(゚Д゚;)
それから、一見するとこの作品は楷書体っぽく見えますが、行書体です。
何故なら、「風」の「口」部分のように縦画を伸ばしてから、引き返して横画を伸ばしたりですとか、「暢」のつくり(右側)部分のように、画の連続や省略も発生しているからです。
では、今度はコチラの画像も御覧下さい<m(__)m>
今度は、半紙を縦長にし、7字作品を書いてみました!!
まぁ、「氣」や「清」と比較して「日」や「也」が小さめなのは、画数の都合の問題です。
即ち、画数が多い漢字は、どうしても字のサイズが大きめになってしまうのですね。
そこで、画数の少ない「日」や「也」を小さめに書き、バランスを取っています。
この事に関しましては、過去動画の方で語っていますので、そちらも参考にして頂ければと思います<m(__)m>
で、こちらの画像も御覧下さい<m(__)m>
これは、2枚目の作品「是日也天朗氣清」のうち、「是」のみを半紙いっぱいのサイズで書いたものです。
ここまで大きければ、細部も分かり易いですね(笑)
このように、この記事を御覧の皆様も、「この字だけがうまく書けない~!!(>_<)」とか、「この字だけ書き方(筆の動かし方)が良くわからんな((+_+))」というような字にぶち当たって頭を抱えている場合は、その字のみをピックアップして、半紙の許す限り最大サイズで稽古してみては如何でしょうか?
さて、今回も字数の都合上、2本の(前後編に)分かれた動画を1本の記事化してみました。
但し、今回あげた書き方はあくまでも「ほんの一例」ですので、妄信せず、時と場合によって使い分ける事が重要です( `ー´)ノ
その為にも、臨書(古典作品を模写して学ぶ事)や運筆練習に精力的に励まれる事が第一です。
それはさておきまして、今回の記事の元ネタ動画は、コチラから御覧下さいませ。↓↓
但し、概要欄でも御話ししている通り、過去に演劇をやっていたとは思えない程、師範の解説がかみっかみで非常に恐縮です(一一”)
それでも、元ネタ動画の方も、皆様のお役に立てましたら、高評価・チャンネル登録・コメントなども頂ければ、師範は非常に嬉しく思います(T_T)
そして、今回も最後まで御覧頂きまして、誠に有難う御座いました<m(__)m>
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