136・137時限目 毛筆:古典臨書「真草千字文」(草書)(記事版)

大澤流書道教室

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136・137時限目 毛筆:古典臨書「真草千字文」(草書)(記事版)

師範のつぶやき

2021/06/09 136・137時限目 毛筆:古典臨書「真草千字文」(草書)(記事版)

本日も、こうして御来訪下さり、誠に有難う御座います(*^▽^*)

今回からは、いよいよ草書体の古典臨書についても学んでいきます!!

でも、今回は古典作品の「真草千字文」について軽く解説した後、臨書作品の書き方や運筆の特長、字形の特長などについて取り扱って参ります。

 

今回の記事や元ネタ動画を御覧になる事で、古典「真草千字文」の特長がつかめ、更にその臨書作品を美しく書けたり、その臨書で得た技術を応用できたりするようになりますよ!!(*^-^*)

但し、当教室では、古典臨書について学ばれるのは高校生や成人の生徒さんで、小中学生の生徒さん達は古典臨書については学びません。その為、古典について予習をしたい中学生の生徒さんや、既に古典臨書について学ばれているものの、理解がし難い高校生以上の生徒さん向けのお話となります。ですので、小学生の生徒さんや未就学児(保育園児・幼稚園児)達は、別な記事を御覧になる事をお勧め致します<m(__)m>

 

てな訳で、早速本題に入っていきましょう。

では、「「真草千字文」とは何ぞや?」というお話の前に、そもそも、「その「千字文」とは何ぞや?」というお話から、入っていこうと思います(#^^#)

中国の6世紀前半(梁の時代)、周興嗣という人物が作った韻文で、「天地玄黄」から始まり、1行4文字で250行でまとめられています。

更に、その「千字文」には重複している字が1字たりとも無く響きも美しいので、書の題材にも結構用いられていました。

その「千字文」を、能筆化の智永が、楷書体と草書体で書き記したものが、後の世に「真草千字文」と呼ばれています。

元来、楷書は「真書」とも呼ばれていますからね。

 

でも、今回は楷書の方は置いておきまして、草書側の字形の特長などについて御説明申上げます。

下の画像を御覧下さい<m(__)m>

 

screenshot_20210607_191756

 

上の画像で、「列(左上の字です)」だけは1画で書いていますが、それ以外の3字は何処かで度は画が切れています。

しかし、画字体は途切れているとしても、書き順に従って、連続を意識して書くのが草書作品とも言えます(逆に申し上げれば、「画が途切れているからとて、連続が見えないようでは良い草書作品とは言えない」という事ですが)

その為には、お手本を御覧になりながら稽古しつつも、字形から運筆を想像すると申しますか、次第にお手本を外して、連続を意識しつつ書いていくようにすると良いでしょう(*^-^*)

後は、「辰」の「がんだれ」内部と「張」のつくり(右側)の「長」は、字形が殆ど同じです。

ここで覚えてお帰り下さい!(^^)!

但し、厄介なのは、これらの字形が作品中に登場した場合の解読です。

これに関しましては、前後の漢字(行書体や草書体である場合が大半ですが)を御覧になって、その文脈などから判定するしかありません(一一”)

 

それから、「宿」の「うかんむり」にあるような、真ん中に進むに従って細くなる横画や、「張」の縦画のような、筆を入れてから少し上に引き返し、そこから降りていく書き方なども、元ネタ動画を御覧になって、稽古される事をお勧め致します<m(__)m>

続きまして、今度は下の画像を御覧下さい。

 

screenshot_20210607_191834

 

今度は最後の「雨」がかすれてしまって恐縮ですが、先ずは「雲」という字を御覧下さい。

地軸の傾きではありませんが、若干斜めに傾いていますよね?

このような字形は「真草千字文」に限らず、どの古典でもあるあるです。

その為、古典臨書の場合はその傾きを矯正せず、そのまま模写して稽古しましょう。

それから、「騰」の「つきへん」の字形や、つくり部分(右側)のかんむり部分(「券」の上部分です)の字形も、ここで覚えてお帰りになると、非常に便利です(#^^#)

また、「騰」を草書で書く場合、つくり部分(右側)のかんむり部分(「券」の上部分です)に相当する「小」を大きく書き、その下部分を小さくまとめれば、非常にバランスの取れた字形になります。

「雨」の運筆は元ネタ動画を御覧になればお分かりかと思いますが、斜めに縦画をおろした後で横画に入る際、少し筆を押し返してから横画に繋げています。

この運筆方法も、少しづつでも良いですので稽古して、マスターしていきましょう。

後は、「致」の「ぼくづくり」も、過去記事で取り挙げた「温故知新」の「故」とは異なります。そちらも参考にして頂ければと思います。

 

screenshot_20210418_165816

 

後、原本をお持ちの生徒さんは、お手本だけではなく、原本も御覧になって臨書されれば、より臨書がそれらしくなりますよ!!

何故なら、元来「古典臨書」とは、「古典作品を模写して学ぶ方法」だからです。

これに関しましても、過去記事や過去動画で語っているような気がしますが、重要な事ですから再度ここでお話ししました。

 

さて、今回も字数の都合上、2本の(前後編に)分かれた動画を1本の記事化してみました。

但し、今回あげた書き方はあくまでも「ほんの一例」ですので、妄信せず、時と場合によって使い分ける事が重要です( `ー´)ノ

その為にも、臨書(古典作品を模写して学ぶ事)や運筆練習に精力的に励まれる事が第一です。

それはさておきまして、今回の記事の元ネタ動画は、コチラから御覧下さいませ。↓↓

 

 

 

但し、概要欄でも御話ししている通り、過去に演劇をやっていたとは思えない程、師範の解説がかみっかみで非常に恐縮です(一一”)

 

それでも、元ネタ動画の方も、皆様のお役に立てましたら、高評価・チャンネル登録・コメントなども頂ければ、師範は非常に嬉しく思います(T_T)

 

 

そして、今回も最後まで御覧頂きまして、誠に有難う御座いました<m(__)m>

 

 

 

 

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