140時限目 かな:古典臨書「高野切第二種」(記事版)

大澤流書道教室

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140時限目 かな:古典臨書「高野切第二種」(記事版)

師範のつぶやき

2021/06/11 140時限目 かな:古典臨書「高野切第二種」(記事版)

本日も、こうして御来訪下さり、誠に有難う御座います(*^▽^*)

今回は「高野切第二種」についてお話致します。

 

今回の記事や元ネタ動画を御覧になる事で、古典「高野切第二種」の特長がつかめ、更にその臨書作品を美しく書けたり、その臨書で得た技術を応用できたりするようになりますよ!!(*^-^*)

但し、当教室では、古典臨書について学ばれるのは高校生や成人の生徒さんで、小中学生の生徒さん達は古典臨書については学びません。その為、古典について予習をしたい中学生の生徒さんや、既に古典臨書について学ばれているものの、理解がし難い高校生以上の生徒さん向けのお話となります。ですので、小学生の生徒さんや未就学児(保育園児・幼稚園児)達は、別な記事を御覧になる事をお勧め致します<m(__)m>

 

てな訳で、早速本題に入っていきましょう。

しかし、「「高野切」とは何ぞや?」というお話は過去記事の「かな:古典臨書「高野切第三種」」回で語っているので、ここでは「第二種」に話題を限定します。

 

「第二種」の字形的な特長と致しましては、独特な字形で書かれていて、現代のひらがなの字形に似ているものも多々見受けられます。

また、「第一種」や「第三種」の字形とは異なり、力強く男性的で、難しいと言われています。また、各々の字が右に傾斜しているようにも見えるのは、連綿線が強調されていたり、2字を1字のように書いていたりする場合もあるからです。

 

でも、先ずは半折の折り方について御説明申し上げます。下の画像を御覧下さい<m(__)m>

 

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先ずは、半折を縦半分に折ります。

その際、端と端をしっかり合わせないと、センターラインが狂います(これは半折のみならず、半紙などでも言えますが)

 

screenshot_20210607_192110

 

次に、縦半分に折ります。

 

screenshot_20210607_192116

 

ここで終わるのは半紙の場合のみで、半折を折る場合は、もう1手間加わります。

それは、上(袋になっていない部分)を2~3cm程度折り、上下の余白を確保する事です。

 

screenshot_20210607_192139

 

この余白を確保せずに書くと…、その後の事は、実務書道回の過去記事で散々語っているので、ここでは割愛させて頂きます<m(__)m>

準備が整いましたところで、その「高野切第二種」の字形の特長について、入っていきましょう。下の画像を御覧下さい。

 

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最初の「き」を御覧になればお分かりかと思いますが、この字形、何処かで見覚えがありませんか?

そうです、これ、現代のひらがなの「き」に似ています。

このように、この独特と申しますか、特長的な字形が、現代の我々が学んできたひらがなの字形と酷似している事もあります。

 

screenshot_20210607_192320

 

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また、左上の「あし」や「ちし」のように、2字を1字のように書いている事の多さも、「第二種」の特徴です。

後は、上の画像の「きり」などのように、右から左に連綿している事も大半です。

更に、その連綿線が強調されている事も、特徴の1つです。

 

screenshot_20210607_192352

 

更に、上の画像の「那(な)」のように、横幅の狭い字形の多さも、行全体のスマートさを演出しているのも、「第二種」の特徴と言えます。

 

但し、今回あげた書き方はあくまでも「ほんの一例」ですので、妄信せず、時と場合によって使い分ける事が重要です( `ー´)ノ

その為にも、臨書(古典作品を模写して学ぶ事)や運筆練習に精力的に励まれる事が第一です。

それはさておきまして、今回の記事の元ネタ動画は、コチラから御覧下さいませ。↓↓

 


但し、概要欄でも御話ししている通り、過去に演劇をやっていたとは思えない程、師範の解説がかみっかみで非常に恐縮です(一一”)

 

それでも、元ネタ動画の方も、皆様のお役に立てましたら、高評価・チャンネル登録・コメントなども頂ければ、師範は非常に嬉しく思います(T_T)

 

 

そして、今回も最後まで御覧頂きまして、誠に有難う御座いました<m(__)m>

 

 

 

 

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