145時限目 実務:目録の書き方(記事版)

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145時限目 実務:目録の書き方(記事版)

師範のつぶやき

2021/06/15 145時限目 実務:目録の書き方(記事版)

本日も、こうして御来訪下さり、誠に有難う御座います(*^▽^*)

今回は、目録を縦39cm×横53cmの奉書紙に書く方法についてという、これまたTHE・実務書道のような内容を取り扱って参ります。

 

今回の記事や元ネタ動画を御覧になる事で、目録を体裁良く美しく書けるようになり、その目録を受け取ったお相手様に対しても好印象を与える事もできますよ!!(*^-^*)

ですので、是非とも御覧になって、学んでいって下さい。

 

てな訳で、早速本題に入っていきましょう。

しかし、今回も実務書道回ですから、いつもにも増して体裁良く書かねばなりません。

但し、奉書紙も特殊とは言え和紙なのです。

その為、いつものように鉛筆と定規で、記入行をマーキングできません(補助線を消しゴムで消すと、和紙がとんでもない事になってしまいますからね)

しかし、今回の目録作成の場合は、特にマーキングも、下敷きを作る必要もありません。

その代わり、奉書紙を折り、書き易くする必要はあります。

また、定規をあてがいつつ書いていった方がいいでしょう。

 

先ずはその折り方について、御説明申上げます。

最初に、つるつるの面と、ざらざらの面を、触覚で判定します。

当然、つるつるの面に文字を書きますので、最初に折る際はざらざらの面を表にしましょう。

そして、つるつるの面が表に来るように、フルサイズの奉書紙を、横長に折ります。

その際、端と端をしっかり合わせないと、見栄え的によろしくないばかりか、御自身が書かれる際にもうまく仕上がりません。

また、袋になっている部分を下にして、折っていきます。

 

screenshot_20210607_193121

 

続きまして、縦半分に折った奉書紙を、今度は横に3等分するように折ります。

上述の通り、奉書紙は横が53cmですから、17.6~17.7cmになるように折っていきましょう。

そして、左側から先に折り込み、それに重なるように右側も折り込んでいきます。

 

screenshot_20210607_193144

 

これで、準備完了です。

後は、右側にタイトル(今回の場合は「目録」)を、真ん中には物品と贈り主の言葉(「記念品として贈呈致します」というような文言です)を、左側には右から日付、贈り主、贈り先の先方のお名前の順で書いていきます( ..)φ

但し、上述の通り、袋になっている方を下にして書く事です。

 

screenshot_20210607_193305

 

screenshot_20210607_193240

 

但し、左側の贈り先のお名前→贈り主→日付→贈り主の言葉→…というように、左側から書いていきます。

それは、過去記事でも散々語っている通り、それと逆の順で書いてしまった場合、最初の行の墨が乾く迄、他の行が書けなくなってしまうからです(>_<)

まぁ、墨が乾いていないのに書くのを断行しても良いですが、万が一の事があっても自己責任でお願い致します<m(__)m>

このような時間の無駄やアクシデントを回避する為にも、左側から書いていきましょう。

 

で、最初に贈り先のお名前、贈り主、日付を書いていく訳ですが、文頭をばらばらに書きます。

目安としましては、日付は上から3cm程度余白を空けて始めます。

贈り先のお名前は、上から2cm空けて書き始めます。

贈り主の名前の一番下は、下から2cm空けたところまでにし、それ以上沈まないように計算して書きましょう。

当然、贈り先のお名前を一番大きく書き、贈り主名や日付は、小さめに書きます。

ただ、その字数にもよりますが、余白部分にまで書かねばならなくなるような事態は避けたいですので、場合によっては字数を計算し、別紙に練習するなり、前回作ったような下敷きを作って、その下敷きを敷いてから書き始めた方が良いかもしれません。

 

左側の日付や贈り主名、贈り先のお名前が書けましたら、真ん中の物品と数量、贈り主の言葉を書いていきましょう( ..)φ

 

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一番上に書いている「一、花瓶」という物品名は、一番上から2cm程度空けてから書きます。

また、異なる贈呈品が複数存在する場合も、「一、○○」「一、□□」というように、最初に必ず「一」を付け、更に並べて(上から2cm程度余白を空けて)書いていきます。

その際、物品名と数量が、あまり離れないように書きましょう。

また、贈呈品が複数存在する場合も、贈呈品と贈呈品の行間を(贈呈品の種類数にもよりますが)5mm程度空けた方が良いです。

 

次の贈り主の言葉は、物品名よりも字のサイズを小さく書きましょう。

殊に、「贈」のような、画数が多い字を小さく書かねばならない場合は、筆の毛先をうまく用いましょう。

そして、上述の通り左側から、即ち「以上」→贈り主の言葉→物品と数量の順で書きます。

 

最後に、タイトルの書き方についてお話しします。

 

screenshot_20210607_193305

 

このタイトルは、横に関しては、中心に持ってきます。

但し、縦はセンターには持っていかず、真ん中よりも若干上から「目(1字目)」を書きましょう。

そして、「録」は、「目」よりも字間を少し開けたところに書いていきます。

 

後は、全部書き終わり、乾いてから、折り畳んでいきます。

その際、左側を先ず折り、その上に重ねるように右側も折りましょう。

最後に、更に縦横半分ずつに折り、「目録」と書いてあるお祝い用ののし袋などに入れて完成です(#^^#)

 

因みに、今回の記事の元ネタ動画は、コチラから御覧下さいませ。↓↓

 

 

 

但し、概要欄でも御話ししている通り、過去に演劇をやっていたとは思えない程、師範の解説がかみっかみで非常に恐縮です(一一”)

 

それでも、元ネタ動画の方も、皆様のお役に立てましたら、高評価・チャンネル登録・コメントなども頂ければ、師範は非常に嬉しく思います(T_T)

 

 

そして、今回も最後まで御覧頂きまして、誠に有難う御座いました<m(__)m>

 

 

 

 

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