161時限目 かな:臨書「寸松庵色紙」(記事版)

大澤流書道教室

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161時限目 かな:臨書「寸松庵色紙」(記事版)

師範のつぶやき

2021/07/01 161時限目 かな:臨書「寸松庵色紙」(記事版)

本日も、こうして御来訪下さり、誠に有難う御座います(*^▽^*)

今回は、「寸松庵色紙」についてお話致します。

 

今回の記事や元ネタ動画を御覧になる事で、古典「寸松庵色紙」の特長がつかめ、更にその臨書作品を美しく書けたり、その臨書で得た技術を応用できたりするようになりますよ!!(*^-^*)

但し、当教室では、古典臨書について学ばれるのは高校生や成人の生徒さんで、小中学生の生徒さん達は古典臨書については学びません。その為、古典について予習をしたい中学生の生徒さんや、既に古典臨書について学ばれているものの、理解がし難い高校生以上の生徒さん向けのお話となります。ですので、小学生の生徒さんや未就学児(保育園児・幼稚園児)達は、別な記事を御覧になる事をお勧め致します<m(__)m>

 

てな訳で、早速本題に入っていきましょう。

しかしその前に、先ずは「「寸松庵色紙とは何ぞや?」というお話から、入っていこうと思います(#^^#)

そもそも「寸松庵色紙」とは、「継色紙」や「桝色紙」と並び、「三色紙」の一つ、と言われています。

元来は冊子本だったのですが、それがばらばらになって、色紙のようになりました。

筆者は紀貫之と言われていますが、これに関しましても確証がありません。

で、どのような作品なのかと申し上げますと、先ずは過去記事「かな:古典臨書「高野切第一種」」回から持ってきました、この画像を御覧になって頂いた方がわかり易いかと思います(#^^#)

 

screenshot_20210607_192547

 

これは、右側に「詞書」(その歌を詠んだ作者の心境や背景などを記した解説書です)を、真ん中に作者名、そして左側に歌本編を段違いに書く形式です。

そのうち、「詞書」を略した代わりに(?)、歌の方の行数を増やし、合計で(作者名も含め)4~5にまとめた作品です。

 

そのまとめ方も、行頭(行の最初)に高低の変化が付いています。

更に、行頭から行尾(行の最後)に進むに従って、若干ではあるものの行間が細くなっていき、まるで扇を開いた形のような印象を受けます。

また、画自体も鋭い感じはありますが、それでいて優しく穏やかで、筆力もあります。

 

では、早速その「三色紙」の一つと評されている、「寸松庵色紙」の字形の特長について、入っていきましょう。下の画像を御覧下さい。

 

screenshot_20210629_154900

 

先ずは、行頭に御注目下さい。

最初の1行目の行頭が一番上から始まり、次に上の位置から3行目の行頭が始まっています。

まぁ、師範の臨書では2行目と3行目が並んでいるように見えますが、原本はそのようになっているという事で、御理解下さい<m(__)m>

そして、(原本の方では)最終行は2行目と同じくらいの高さから始まっています。

 

また、1行目と2行目の行間が一番わかり易いかと思いますが、行頭から行尾に進むに従って、行間が狭くなっている事にもお気づきかと思います。

このように、扇が開いたようなまとめ方の作品が大半です。

 

後、流れに自然の趣もあり、「継色紙」とともに、かな散らし書きの基本となっています。

 

但し、今回あげた書き方はあくまでも「ほんの一例」ですので、妄信せず、時と場合によって使い分ける事が重要です( `ー´)ノ

その為にも、臨書(古典作品を模写して学ぶ事)や運筆練習に精力的に励まれる事が第一です。

それはさておきまして、今回の記事の元ネタ動画は、コチラから御覧下さいませ。↓↓

 

 

但し、概要欄でも御話ししている通り、過去に演劇をやっていたとは思えない程、師範の解説がかみっかみで非常に恐縮です(一一”)

 

それでも、元ネタ動画の方も、皆様のお役に立てましたら、高評価・チャンネル登録・コメントなども頂ければ、師範は非常に嬉しく思います(T_T)

 

 

そして、今回も最後まで御覧頂きまして、誠に有難う御座いました<m(__)m>

 

 

 

 

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