172時限目 毛筆:古典作品の点画について(記事版)

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172時限目 毛筆:古典作品の点画について(記事版)

師範のつぶやき

2021/07/13 172時限目 毛筆:古典作品の点画について(記事版)

本日も、こうして御来訪下さり、誠に有難う御座います(*^▽^*)

今回は、楷書の古典作品に於ける、点画の書き方や字形の違いについて語りました

 

 

今回の記事、元ネタ動画を御覧になる事で、各古典作品に於ける点画の書きぶりや字形の特長や違いについて学べ、その事を作品制作などに活かす事ができるようになりますよ!!(*^-^*)

尚、当教室では、古典臨書について学ばれるのは高校生や成人の生徒さんで、小中学生の生徒さん達は古典臨書については学びません。

しかし、上述の通り、楷書の古典に於ける横画の違いについて扱って参りますので、古典について予習をしたい中学生の生徒さんや、既に古典臨書について学ばれているものの、理解がし難い高校生以上の生徒さんのみならず、現に小学校の書写の授業などで楷書について学んでいる小学3年生以上の生徒さん達にとっても、参考になるお話かと思います。

ですが、小学1~2年生の生徒さんや未就学児(保育園児・幼稚園児)の生徒さん達は、別な記事を御覧になる事をお勧め致します<m(__)m>

 

てな訳で、早速本題に入っていきましょう。

でもその前に、毛筆に於ける点の基本的な書き方に関しましては、こちらの過去記事「毛筆:漢字の点画について」回辺りで復習される事をお勧め致します<m(__)m>

 

では、下の画像を御覧下さい。

 

screenshot_20210629_160644

 

左側は「雁塔聖教序」、右側は「孟法師碑」の「飛翔」です。

このように1枚の半紙に並べると、非常に分かり易いですね(笑)

で、両者に共通して言える事は、点画自体を長々とは打たずに、短めに切ってしまうところです。

上から筆をおろして打つようにし、位置や大小関係、字形そのものに気を配りつつ書いていきましょう。

 

「孟法師碑」の「飛」のように、上の点画が下のものよりやや大きかったりですとか、「雁塔聖教序」の「翔」ような、上よりも下の点画の方が大きく、しかも横長だったりする場合などもございます。

また、点画のはらう方向の違いなども、注意点です。

「孟法師碑」の「翔」のように、一方は上から下に向かい、他方は下から上に向かうという場合もあります。

このような、位置や方向、大きさなど、様々な条件を鑑み、お手本や原本を御覧になりながら、一点を書いていきましょう。

 

ところで、「孟法師碑」の場合は、三角っぽい点画もありますものの、全体的には丸い点画の方が多めの印象です。

かたや、「雁塔聖教序」の場合は、三角だったり丸かったり、何なら横長だったりする場合もあり、バラエティに富んでいます(笑)

でも、全体的にみると、「孟法師碑」の方が、全体的に点画のサイズは大きめです。

このように、同じ楷書の古典であっても、点画の打ち方やサイズなどが異なるのはよくある話です。

その為、やはりお手本や原本を御覧になりながら、一点を書いていきましょう。

 

ところで、「飛」は、常用漢字の場合は5画目は真横にはらう左ばらいです。

しかし、今回取り挙げた古典では、どちらも点画になっています。

これに関しましても、ここで覚えてお帰り下さい。

 

但し、今回あげた書き方はあくまでも「ほんの一例」ですので、妄信せず、時と場合によって使い分ける事が重要です( `ー´)ノ

その為にも、臨書(古典作品を模写して学ぶ事)や運筆練習に精力的に励まれる事が第一です。

 

 

因みに、今回の記事の元ネタ動画は、コチラから御覧下さいませ。↓↓

 

 

但し、概要欄でも御話ししている通り、過去に演劇をやっていたとは思えない程、師範の解説がかみっかみで非常に恐縮です(一一”)

 

それでも、今回も最後まで御覧頂きまして、誠に有難う御座いました<m(__)m>

 

 

 

 

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