184時限目 かな:「和漢朗詠集」と「元永本古今集」について(記事版)

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184時限目 かな:「和漢朗詠集」と「元永本古今集」について(記事版)

師範のつぶやき

2021/07/25 184時限目 かな:「和漢朗詠集」と「元永本古今集」について(記事版)

本日も、こうして御来訪下さり、誠に有難う御座います(*^▽^*)

今回と次回では、「和漢朗詠集」と、かな書道に於ける他の古典の作品の比較を行おうと思います。

で、今回は、「和漢朗詠集」と「元永本古今集」を比較して、その両者の特長の違いなどについてお話しようと思います。

 

今回の記事や次回の記事、元ネタ動画を御覧になる事で、古典「和漢朗詠集」や「元永本古今集」の特長が改めてつかめ、更にその特色の違いなどについても理解できるようになるだけではなく、その臨書作品を美しく書けたり、その臨書で得た技術を応用できたりするようになりますよ!!(*^-^*)

但し、当教室では、古典臨書について学ばれるのは高校生や成人の生徒さんで、小中学生の生徒さん達は古典臨書については学びません。その為、古典について予習をしたい中学生の生徒さんや、既に古典臨書について学ばれているものの、理解がし難い高校生以上の生徒さん向けのお話となります。ですので、小学生の生徒さんや未就学児(保育園児・幼稚園児)達は、別な記事を御覧になる事をお勧め致します<m(__)m>

 

てな訳で、早速本題に入っていきましょう。

しかし、「「和漢朗詠集とは何ぞや?」というお話や、「「元永本古今集」とは何ぞや?」というお話は、過去記事「かな:古典臨書「和漢朗詠集」(前編)」回や「後編」、「かな:臨書「元永本古今集」」回で語っているので、ここでは割愛致します。

 

では、早速それらの「和漢朗詠集」と「元永本古今集」で全く同一の歌を臨書してみました下の画像を御覧になり、その違いや共通点などに御注目下さい。

 

screenshot_20210714_174450

 

screenshot_20210714_174501

 

2枚の作品のうち、上が「和漢朗詠集」版で、下が「元永本古今集」版です。

念の為再度申し上げますが、師範は全く同じ歌を臨書していますφ(..)

 

先ず、「和漢朗詠集」の方は、「本(ほ)能(の)ゝゝと」の後に、更に「あ可(か)し能(の)」と続けてから改行していますが、「元永本古今集」はと申し上げますと、「ほのゝゝと」で1行とし、「あ可(か)し乃(の)うらの」を2行目としています。

 

また、「あさ支(き)利(り)尓(に)」は、ひらがなと変体がなを巧く使って表現している方が「和漢朗詠集」です。

しかし、「元永本古今集」は、「朝霧尓(に)」と、漢字を用いていて、しかも行書体を巧く調和させています。

その後の「しま可(か)くれ~」も、「和漢朗詠集」は漢字を用いず、ひらがなと変体がなで表現しているのに対し、「元永本古今集」では、「嶋」という漢字や、「行」の草書体を用い、これまた巧く調和させています。

それから、「ふね」という部分も、「和漢朗詠集」はひらがなですが、「元永本古今集」だと「舟」という漢字を巧く用いています。

 

このように、同じ歌であっても、古典(書いた人)が異なれば、このような違いが出てきます(書いた人が違うので当たり前ですが)

このような違いを鑑賞で対比して味わったり、連綿の場所や漢字とかなの変換などを参考に、御自身でオリジナル作品を書かれる場合の一助とされたりしてみては如何でしょうか?

 

しかし、今回あげた書き方はあくまでも「ほんの一例」ですので、妄信せず、時と場合によって使い分ける事です( `ー´)ノ

その為にも、臨書(古典作品を模写して学ぶ事)や運筆練習を精力的に励まれる事が第一です。

因みに、今回の記事の元ネタ動画は、コチラから御覧下さいませ。↓↓

 

 

但し、概要欄でも御話ししている通り、過去に演劇をやっていたとは思えない程、師範の解説がかみっかみで非常に恐縮です(一一”)

 

それでも、今回も最後まで御覧頂きまして、誠に有難う御座いました<m(__)m>

 

 

 

 

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