192時限目 ペン字:草書の部分練習方法その2(記事版)

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192時限目 ペン字:草書の部分練習方法その2(記事版)

師範のつぶやき

2021/08/02 192時限目 ペン字:草書の部分練習方法その2(記事版)

本日も、こうして御来訪下さり、誠に有難う御座います(*^▽^*)

かつて師範は、毛筆に於ける、草書の部首の字形や書き方について、4回にわたり、しかも4回とも前後編で語っています。

で、前回から4回にわたり、今度はペン字に於ける草書の部首の書き方や字形、部分練習の仕方について御説明申上げます(*^^*)

そして、今回は、主に部首「つくり」の草書体の書き方や字形についてお話していきます。

 

今回の記事や元ネタ動画を御覧になる事で、毛筆のみならず、ペン字でも部首の「つくり」を含む草書体の漢字を美しく書けるようになりますよ!!(*^-^*)

何故なら、漢字の大半は2つ以上の部分で構成されており、また部首が共通していて他の部分が異なるという場合も少なくないからです(「きへん」が共通している「林」と「村」など

但し、当教室では、草書体を実際に書かれるのは高校生や成人の生徒さんで、小中学生の生徒さん達は草書体を学びません。その為、草書体について予習をしたい中学生の生徒さんや、既に草書体について学ばれているものの、理解がし難い高校生以上の生徒さん向けのお話となります。ですので、小学生の生徒さんや未就学児(保育園児・幼稚園児)達は、別な記事を御覧になる事をお勧め致します<m(__)m>

 

てな訳で、早速本題に入っていきましょう。

しかし、何しろ16種類プラス「へん」2種類について、しかも毛筆回では扱わなかった部分を中心に話していきますので、詳細な字形や筆順は割愛致します。何卒御了承下さい<m(__)m>

まぁ、筆順に関しましては、筆順字典を用いれば一撃でしょう(笑)

先ずは、元ネタ動画内で師範が書いていた、この画像を御覧下さい。

 

screenshot_20210729_155936

 

今回も見辛くて恐縮ですが、このような「つくり」を例示致します。

で、こうした部分練習を、何なら小学生が漢字練習をするような要領で行い、それらの「つくり」の左側に「へん」部分を合体させる事で、結構な数の漢字を草書化できますし、解読も可能です。

例えば、一番右の「るまた」に前回の最初に取り扱った「ぎょうにんべん」を付け、「役」という漢字にするなど(笑)

続きまして、下の画像も御覧下さい<m(__)m>

 

screenshot_20210729_160017

 

一番左の「つくり」に「さんずい」を付ければ「漢」になりますし、左から2番目の「つくり」に「ごんべん」を追加すれば「謹」になります。

また、右から2番目の部分に「ひへん」を付ければ「暖」になり、一番右の部分に「のぎへん」を付ければ「税」になります。

では、真ん中の2部分は、何なのでしょうか?

実はこれら、そもそも「つくり」ではなく、「へん」です。

左側の2部分に字形が似ている為、「へん」であるにもかかわらず、引っ張ってきました。

実際に、草書の字形も結構似ています(笑)

 

しかし、「へん」は「へん」なのです。

「へん」ですから、左側につき、草書だと右側の「つくり」部分との画の連続や省略が起こったりします。

実際に真ん中左側の「へん」の右側に「ふるとり」が来れば「難」になりますし、真ん中右側の「へん」の右側に「力」が加われば「勤」となります。

それらの場合は、最後のはらう画が伸び、その延長線と「つくり」の1画目が一体化するような感じになります。

漢字の右側部分につき、「へん」部分の最終画から伸びてきた画が、1画目と一体化する「つくり」とは、訳が似ているようで異なります。

最後に、こちらの画像も御覧下さい<m(__)m>

 

screenshot_20210729_160032

 

これらに関しましても、「公」の左側に「きへん」が来れば「松」ですし、「ハロ」…ではなくて、左から2番目の部分に「ふねへん」が来れば「船」があります。

但し、これらの中にも、例外が存在しています。

それは、「失」という部分です。

確かに、この「失」の左側に「かねへん」が来れば、「鉄」という字になります。

しかし、この「鉄」という字には、旧字体も存在しています。

 

screenshot_20210729_160337

 

その為、草書の字形を書く場合は、このような新字体(常用漢字)の字を無理矢理草書化してはいけません。

あくまでも、一部の例外を除き、旧字体が存在する字の場合は、旧字体の、昔から存在している草書の字形を書きましょう( ..)φ

これに関しましては、過去記事「毛筆:旧字体が存在する漢字の草書体について」回や、同回の過去動画でも語っていますので、そちらも参考にして頂ければと思います(*^-^*)

 

因みに、今回の記事の元ネタ動画は、コチラから御覧下さいませ。↓↓

 

 

 

但し、概要欄でも御話ししている通り、過去に演劇をやっていたとは思えない程、師範の解説がかみっかみで非常に恐縮です(一一”)

 

それでも、元ネタ動画の方も、皆様のお役に立てましたら、高評価・チャンネル登録・コメントなども頂ければ、師範は非常に嬉しく思います(T_T)

 

 

そして、今回も最後まで御覧頂きまして、誠に有難う御座いました<m(__)m>

 

 

 

 

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