143時限目 かな:作品創作(臨書・自運)(記事版)

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師範のつぶやき

2021/06/13 143時限目 かな:作品創作(臨書・自運)(記事版)

本日も、こうして御来訪下さり、誠に有難う御座います(*^▽^*)

今回は、「高野切第一種」を臨書したり、自運作品を2作品書いたりするなど、作品制作についてお話申し上げます。

 

今回の記事や元ネタ動画を御覧になる事で、かな書道に於ける作品の書き方の一例がわかり、御自身の作品制作の参考になるかと思います!!(*^-^*)

 

てな訳で、早速本題に入っていきましょう。下の画像を御覧下さい。

 

screenshot_20210607_192633

 

先ずは、「高野切第一種」を半折フルサイズに、2行にまとめましたφ(..)

「見」のように頭が小さく下が張っていたり、最初の方の「な」のように右側を張る事によって、懐を大きくしたりする字形も存在しています。

それから、2行目最初の「遠(を)」のような、遠回り的に書く書き方も、「第一種」の特長をうまく臨書するコツです。

これらに関しましては、下に画像を出します。

 

screenshot_20210607_192645

 

このように、古典臨書の場合は、その古典の特長や持ち味を忠実に臨書しましょう(^^♪

それから、墨つぎに関しましても、今まで散々申し上げてきました通り、潤渇の差による立体感を演出できるように、計算して墨をつぎます(でも、古典臨書の場合は、可能な限り原本に忠実に墨をついで書きましょう)

 

続きまして、半折1/3サイズの自運作品2作品を書く前に、半折を1/3サイズにカットする方法について、御説明申し上げます。

半折カットの方法自体は過去記事などで語っている気はしますが、一応念の為申し上げます。

購入したての半折は、大半の場合に於いて、運送の際に丸めたと申し上げますか、折り曲げたような跡があります。

その為、その跡を頼りに折って微調整を加え、1/3サイズにピッタリ重なる迄微調整をしていき、最後にカットして一丁あがりです。

それでは、半折をうまく1/3サイズにカットできましたところで、次は下の画像を御覧下さい<m(__)m>

 

screenshot_20210607_192733

 

この作品は全体的に下に沈みがちになってしまいましたが、それを字のサイズを小さく調整して行頭を上にもってくれば、それらの問題も解決します(笑)

或いは、折角行頭がバラバラなので、行尾も揃え方を工夫してみると、面白い作品になるかもしれません。

前半と後半で、行尾の揃える位置が異なったりですとか…。

 

後、筆の中の墨の量が少なくなり、字がかすれてきましたら、運筆速度も落とし、ゆっくり書いていきましょう。

それから、自運作品の場合は、お手本を御自身で見つけてきてもいいですし、どうしても見つからない場合は、「集王聖教序」のように同じ作者の古典から集字して(字を集める事)、オリジナルお手本を作っても良いでしょう(*^-^*)

最後に、こちらの自運作品を御紹介申し上げ、終わりにしたいと思います。

 

screenshot_20210607_192805

 

これは半折1/3サイズの紙を横長に配置し、そこに1句書きました。

この作品の場合は、最大の特長は真ん中の「奈(な)可(か)流(る)ゝ雲へ」の字形や配置です。

作品の通り、流れる雲を連想できるように、意識的に流れを感じられるように書きました。

このように、作品の題材を考えつつ字に反映させるのも、面白い作品を書くコツです(*^-^*)

後は、余白の取り方を工夫すれば、もっと見易い作品に仕上がったかもしれません( 一一)

 

但し、今回あげた書き方はあくまでも「ほんの一例」ですので、妄信せず、時と場合によって使い分ける事が重要です( `ー´)ノ

その為にも、臨書(古典作品を模写して学ぶ事)や運筆練習に精力的に励まれる事が第一です。

それはさておきまして、今回の記事の元ネタ動画は、コチラから御覧下さいませ。↓↓

 

 

但し、概要欄でも御話ししている通り、過去に演劇をやっていたとは思えない程、師範の解説がかみっかみで非常に恐縮です(一一”)

 

それでも、元ネタ動画の方も、皆様のお役に立てましたら、高評価・チャンネル登録・コメントなども頂ければ、師範は非常に嬉しく思います(T_T)

 

 

そして、今回も最後まで御覧頂きまして、誠に有難う御座いました<m(__)m>

 

 

 

 

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