170時限目 毛筆:古典作品の曲がり方・払い方について(前編)(記事版)

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170時限目 毛筆:古典作品の曲がり方・払い方について(前編)(記事版)

師範のつぶやき

2021/07/11 170時限目 毛筆:古典作品の曲がり方・払い方について(前編)(記事版)

本日も、こうして御来訪下さり、誠に有難う御座います(*^▽^*)

今回と次回でのお話は、楷書の古典作品に於ける、まがる画やはらう画の書き方の違いについてです

 

今回の記事や次回の記事、元ネタ動画を御覧になる事で、各古典作品に於けるまがる画やはらう画の書きぶりや字形の特長や違いについて学べ、その事を作品制作などに活かす事ができるようになりますよ!!(*^-^*)

尚、当教室では、古典臨書について学ばれるのは高校生や成人の生徒さんで、小中学生の生徒さん達は古典臨書については学びません。

しかし、上述の通り、楷書の古典に於ける横画の違いについて扱って参りますので、古典について予習をしたい中学生の生徒さんや、既に古典臨書について学ばれているものの、理解がし難い高校生以上の生徒さんのみならず、現に小学校の書写の授業などで楷書について学んでいる小学3年生以上の生徒さん達にとっても、参考になるお話かと思います。

ですが、小学1~2年生の生徒さんや未就学児(保育園児・幼稚園児)の生徒さん達は、別な記事を御覧になる事をお勧め致します<m(__)m>

 

てな訳で、早速本題に入っていきましょう。

でもその前に、毛筆に於けるまがる画やはらう画の基本的な書き方に関しましては、こちらの過去記事「毛筆:漢字の曲がり方・反り方について」回や、「毛筆:漢字のはね方・払い方・曲がり方について」回辺りで復習される事をお勧め致します<m(__)m>

 

では、下の画像を御覧下さい。

 

screenshot_20210629_160443

 

「九」にせよ「見」や「也」にせよ、また「流」にせよ、カーブしている部分は特にゆっくり目に、そして古典の場合は細目に書くとうまくいきます。

何なら、細く書く部分は穂先をねじり、更に細くて力強い画を演出すると尚良いでしょう(#^^#)

でも、その前後の画は直線的ですし、車は急には止まれないので、最初からゆっくり目に書き、カーブに差し掛かったら更に速度を落とし、カーブを抜けてから、少し加速して、ある位置でいったん止まります。

そして、その位置でゆっくり丁寧にはねていきましょう。

 

また、「感」や「風」のようなそれる画では、弓形の大小の付け方について学んでいきましょう。

例えば、「感」のそれる画の場合は、最初は小さめに始まり、真ん中に進むに従って更に細くし、真ん中のある地点から太くし始めて、最後のはねる地点では一番太くはねましょう。

「風」の「かぜがまえ」も、横画からそれてはねていく画を書く際、最初は太めですが、真ん中に進むに従って細くなっていきます。

そして、最後は寧ろ、開始地点よりも太くなってはねています。

 

後、はらう画に関しましても、「九」のようなカーブっぽくはらう画や、「見」のような直線的にはらう画がありますが、いずれにせよ最後まで気を抜かず、丁寧にはらいきっていきましょう。

それでは、次にこちらの作品も御覧下さい<m(__)m>

 

screenshot_20210629_160500

 

はらう画の場合は、その画の太さやはらう方向などに、お気をつけて書いていきましょう。

また、右ばらいに関しましても、過去記事や過去動画で語っているような気がしますが、ここで再度扱っていきます。

右下に画をおろしていき、一瞬はとまるものの長々とはとめず、徐々に、ゆっくり力と共に筆も抜くようにしてはらっていきましょう。

後、「夏」に関しましては、最初の横画を長めに書いて「目」部分の幅は狭めにして、7~9画目のはらいをその分大きく、しかしはらいの長さに気を配りつつ書きましょう。

そうすれば、脚の長い字になります(笑)

後は、「秋」の真横にはらう画や「冬」のはらう画などに関しましても、はらう方向や長さに注意して、書いていきましょう( ..)φ

 

但し、今回あげた書き方はあくまでも「ほんの一例」ですので、妄信せず、時と場合によって使い分ける事が重要です( `ー´)ノ

その為にも、臨書(古典作品を模写して学ぶ事)や運筆練習に精力的に励まれる事が第一です。

 

また上述の通り、楷書の古典作品に於ける、まがる画やはらう画の書き方の違いについてのお話は、次回にも後編的に続きます。

実は、この前編だけでも、2,000字強という字数に到達してしまっています(苦笑)

この上に、更に次回の話まで持ち込んでくると、間違い無く3,000字以上とかになってしまって、読者様がお疲れになってしまうと考えます((+_+))

その為、残る事例につきましては、次回の記事で御説明申上げます。

 

因みに、今回の記事の元ネタ動画は、コチラから御覧下さいませ。↓↓

 

 

但し、概要欄でも御話ししている通り、過去に演劇をやっていたとは思えない程、師範の解説がかみっかみで非常に恐縮です(一一”)

 

それでも、元ネタ動画の方も、皆様のお役に立てましたら、高評価・チャンネル登録・コメントなども頂ければ、師範は非常に嬉しく思います(T_T)

 

 

そして、今回も最後まで御覧頂きまして、誠に有難う御座いました<m(__)m>

 

 

 

 

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