187時限目 漢かな:詩を半折2分の1にまとめる書き方について(自運)(記事版)

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187時限目 漢かな:詩を半折2分の1にまとめる書き方について(自運)(記事版)

師範のつぶやき

2021/07/28 187時限目 漢かな:詩を半折2分の1にまとめる書き方について(自運)(記事版)

本日も、こうして御来訪下さり、誠に有難う御座います(*^▽^*)

今回は、半折1/2サイズの用紙縦横長にし、自運作品として現代詩を3行でまとめる書き方の一例について御説明申上げます。

 

今回の記事や元ネタ動画を御覧になる事で、半折1/2サイズの用紙より体裁良く詩をまとめる方法の一つや、自運作品の書き方・まとめ方などについて学ぶ事ができるようになりますよ!!(*^-^*)

また、当教室では、中学生以上の生徒さん達は、毛筆では行書を学び始めます。その為、現在中高生や成人の生徒さん達は勿論の事、小学5~6年生の生徒さん達も、予習がてらにこの記事を御覧になる事をお勧め致します<m(__)m>

 

てな訳で、早速本題に入っていきましょう。

例の如く、先ずは下の画像を御覧下さい<m(__)m>

 

screenshot_20210714_175111

 

仮にこの作品をAパターン、後述の作品をBパターンとしましょう。

このAパターンは、行を進めるに従って文頭を少しずつ下にずらし、下り坂のような印象ももたせています。

更に、行尾も2行目を一番下迄落とし、こちらは逆三角形型にまとめました。

 

screenshot_20210714_175158

 

screenshot_20210714_175233

 

今回墨つぎは、最初と、「羽」の部分で行いました。

それは、前々から申し上げている、墨の潤渇による立体感の演出を狙い、比較的かすれてきている「空」の隣の字あたりで墨をつぐ計算だったからです(笑)

 

後、Aパターンは行書の漢字を用い、更に連綿は「たてる」の「てる」部分を連綿させた程度です。

その為、「ほどの」の「と」(かすれていて見辛いかもしれませんが)と「る」は、行書風ひらがなならではの字体です。

これも前々から出てきていますが、初めて御覧になった方は、ここで覚えてお帰り下さい。

それから、今回の課題は「の」の字がかなり頻繁に登場しています。

このような場合は、それぞれの字で字形や書きぶりを変え、何なら変体がななども効果的に用い、変化を演出すると面白い作品に仕上がります。

 

そして、これは前回でも申し上げましたが、落款も出典がわかっている場合は、明記しましょう( ..)φ

続きまして、Bパターンの作品も御覧下さい<m(__)m>

 

screenshot_20210714_175330

 

諸事情で横長の画像になってしまい、見辛くて非常に恐縮です<m(__)m>

で、こちらのBパターンでは、2行目の行頭を一番上にもってきて、三角形型にまとめました。

厳密に申し上げれば、1行目が一番低い位置から始まっていますが、3行目との差はそこまでありません。

 

screenshot_20210714_175341

 

screenshot_20210714_175420

 

で、下の画像の1行目の下から2字目は、「空」という字の草書の字形です。

断じて「穴」ではありませんので、お間違えにならないように(-“-)

そして、この字形も、ここで覚えてお帰り下さい。

今回は漢字は行書で書いていますが、上述の「空」や「音」のように、草書も効果的に混ぜてみました。

 

そして、こちらのBパターンでは、墨つぎは最初以外は、「金」で一度行いました。

正確に申し上げますと、そこまで墨がもちそうもなかったので、「羽」でもほんの少しだけ墨をついでいます。

その理由は上述の通り、墨の潤渇による立体感の演出を狙ったからです。

 

また、Bパターンでは連綿部分も変更し、「ような」の「うな」を連綿させました。

その代わり、「てる」の連綿はしていません。

このように、連綿部分を変えるだけでも、作品の印象は変わってきます。イロイロと書きぶりを変えて、自運作品に挑戦してみましょう( ..)φ

 

但し、今回あげた書き方はあくまでも「ほんの一例」ですので、妄信せず、時と場合によって使い分ける事です( `ー´)ノ

その為にも、臨書(古典作品を模写して学ぶ事)や運筆練習を精力的に励まれる事が第一です。

因みに、今回の記事の元ネタ動画は、コチラから御覧下さいませ。↓↓

 

 

 

但し、概要欄でも御話ししている通り、過去に演劇をやっていたとは思えない程、師範の解説がかみっかみで非常に恐縮です(一一”)

 

それでも、元ネタ動画の方も、皆様のお役に立てましたら、高評価・チャンネル登録・コメントなども頂ければ、師範は非常に嬉しく思います(T_T)

 

 

そして、今回も最後まで御覧頂きまして、誠に有難う御座いました<m(__)m>

 

 

 

 

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