100時限目の1 毛筆:似て非なる字形の草書(記事版)(前編)

大澤流書道教室

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100時限目の1 毛筆:似て非なる字形の草書(記事版)(前編)

師範のつぶやき

2021/05/11 100時限目の1 毛筆:似て非なる字形の草書(記事版)(前編)

本日も、こうして御来訪下さり、誠に有難う御座います(*^▽^*)

そして、このブログの読者様や当教室の生徒さん達のお陰で、このブログも100本目の動画を記事化できました!!

いつも、ありがとうございます<m(__)m>

で、今回と次回とで、草書体になると字形が似てくる漢字の違いや書き方、字形について御説明申し上げます。

 

今回の記事や次回の記事、元ネタ動画を御覧になる事で、紛らわしい字体の草書体がより正確に書けるようになり、漢字の書き方の運筆もよりスムーズになり、これらの漢字の草書体がより草書体らしく書けるようになりますよ!!(*^-^*)

それはさておきまして、当教室では、草書体を実際に書かれるのは高校生や成人の生徒さんで、小中学生の生徒さん達は草書体を学びません。その為、草書体について予習をしたい中学生の生徒さんや、既に草書体について学ばれているものの、理解がし難い高校生以上の生徒さん向けのお話となります。ですので、小学生や未就学児(保育園児・幼稚園児)の生徒さん達は、別な記事を御覧になる事をお勧め致します<m(__)m>

 

てな訳で、早速本題に入っていきましょう。

先ずは、下の画像を御覧下さい<m(__)m>

 

screenshot_20210507_170401

 

今回は、これら10パターンの間違い探しをして参ります(笑)

但し、今回あげた書き方はあくまでも「ほんの一例」ですので、妄信せず、時と場合によって使い分ける事です( `ー´)ノ

その為にも、臨書(古典作品を模写して学ぶ事)や運筆練習を精力的に励まれる事が第一です。

しかし、何しろ10パターンもありますので、前後編にわけ、前編で最上段・上段の6パターンについて、後編で下段・最下段の4種類について解説致します。何卒御了承下さい<m(__)m>

という訳ですから、上述の通り、最上段・上段の6パターンから見ていきましょう。

 

screenshot_20210507_170421

 

結論から申し上げますと、左上は左側が「山」、右側が「止」です。

何処がどのように違うか、おわかりでしょうか?

この場合は、2画目と3画目が違います(「山」は2画目から更に右に画が伸びて払っていますが、「止」は2,3画目が点画になっています)

 

続きまして、上真ん中の「出」と「書」ですが、これらのどちらが「出」でどちらが「書」なのか、そして両者の違いがおわかりでしょうか?

これも、左側が「出」で右側が「書」です。

そして、「出」の場合は1画目が左から伸びて縦画に続けているのに対し、「書」の場合は最初に縦画が伸びて左上に上がり、「Z」のように折れてから点画のように払います。

 

今度は、右上の「愛」と「金」です。これも、どちらがどちらで、それらの違いがおわかりでしょうか?

これも、左側が「愛」で右側が「金」です。

「愛」の場合は右側から左側に横画が伸びて右上に連続し、1本の縦画を伸ばしてから点画2個に繋げ、横画3本に続いて終わります。

一方、「金」の場合は、「ひとがしら(「金」の上の部首です)」を過去記事「毛筆:かんむり・あしの草書体について(前編)」回で登場した「けいさん・なべぶた」のような字形で書いた後、横画を少し短めに伸ばし、縦画を1本伸ばします。

後は、前述の「愛」のように、点画2個に繋げ、横画3本に続いて終わります。

このように、始まりが違うのですね(笑)

 

続いて、左下の「女」と「母」ですが、これもどちらがどちらで、それらの違いがおわかりでしょうか?

これも、左側が「女」、右側が「母」です。

画像を御覧になって、「これ、「め」じゃん」と思った方は、流石ですね(笑)

それはさておきまして、「女」の場合は1画目が直線的なのに対し、「母」の場合はまるで楷書体の「女」のように1画目が折れているという違いがあります。

後、「母」の場合、「女」と違って2画目の点画もあります。

 

次に下真ん中の「和」と「私」ですが、「のぎへん」が共通しているのは、楷書体や草書体などの字形を問いませんね(笑)

そう、「和」の場合は「口」部分が2個の点画のようになっている(詳細は過去記事「毛筆:「口」の草書体の字形」回で語っています)のに対し、「私」の場合は「ム」の部分の点画がはらいに変わっているだけです( *´艸`)

 

前編最後に右下の「今」と「令」です。

これは、点画の個数の違いですね(笑)

「今」は点画が1個なのに対し、「令」は点画が2個です。

 

尚、上述の通り、今回の元ネタ動画の内容をこの調子で記事として書き続けると、とんでもなく長くなってしまいます。

因みに、この前編だけでも、2,000字を優に上回ってしまっています(苦笑)

その為、残る下段・最下段の4種類につきましては、次回の記事で御説明申上げます。

因みに、今回の記事の元ネタ動画は、コチラから御覧下さいませ。↓↓

 

 

 

但し、概要欄でも御話ししている通り、過去に演劇をやっていたとは思えない程、師範の解説がかみっかみで非常に恐縮です(一一”)

 

それでも、元ネタ動画の方も、皆様のお役に立てましたら、高評価・チャンネル登録・コメントなども頂ければ、師範は非常に嬉しく思います(T_T)

 

 

そして、今回も最後まで御覧頂きまして、誠に有難う御座いました<m(__)m>

 

 

 

 

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