133時限目 漢かな:行書漢字と連綿の使い方について(記事版)

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133時限目 漢かな:行書漢字と連綿の使い方について(記事版)

師範のつぶやき

2021/06/06 133時限目 漢かな:行書漢字と連綿の使い方について(記事版)

本日も、こうして御来訪下さり、誠に有難う御座います(*^▽^*)

今回は、漢字は行書体で、しかもひらがなの連綿も効果的に用いるまとめ方について語ろうと思います。

 

今回の記事や元ネタ動画を御覧になる事で、漢字を行書体で書き、更にひらがなの連綿も交えて作品を書く方法が学べ、更に、その手法をより体裁良く半紙にまとめる方法などについても応用できるようになりますよ!!(*^-^*)

また、当教室では、中学生以上の生徒さん達は、毛筆では行書を学び始めます。その為、現在中高生や成人の生徒さん達は勿論の事、小学5~6年生の生徒さん達も、予習がてらにこの記事を御覧になる事をお勧め致します<m(__)m>

 

てな訳で、早速本題に入っていきましょう。

例の如く、先ずは下の画像を御覧下さい<m(__)m>

 

screenshot_20210527_142135

 

今回は、松尾芭蕉の句を例に挙げてご説明申上げます。

「花」や「上」などを御覧になればおわかりでしょうが、漢字は行書体です。

という事は、ひらがなも行書風に書いています(「る」が、行書体ならではの字形です)

そして、最初の「しば」と「らくは」の部分に、連綿を適用しています。

その際、本来ならば「し」は右側にはらうべきところを左側にはらい、「ば」と連綿させています。

あと、「く」も一瞬軽く止まり、そして向きを変えてから再出発という、基本に忠実な字形です(かな書道にありがちな、曲線的な画では書いていません)

それから、今回墨つぎは終盤の「か」で行っており、それまでは一切墨をついでいません。

何故なら、「月夜」をかすれさせ、順渇による立体感を演出させたかったからです。

これに関しましても、過去記事「かな:古典臨書「高野切第三種」」回でも語っていますので、そちらも参考にして頂ければと思います(#^^#)

では、今度はこちらの画像を御覧下さい<m(__)m>

 

screenshot_20210527_142157

 

こちらは「し」を真っ直ぐにはらいつつ「ば」と連綿させ、更に「く」もかな書道風に曲線的に書いて連綿させてみました。

どうでしょうか?「らくは」は百歩譲っても、「しば」の場合は「し」が本来の字形なせいで、「ば」が行の中心から右側にそれてしまって、見栄え的によろしくありませんよね?

また、「く」はこれもこれで無しではないのでしょうが、漢字かな交じり文の場合、一瞬止まっておれる画で書いた方が、見栄えが良いでしょう。

後、これも過去記事「ペン字:ひらがなの連綿について」回で語っている通り、ペン字や漢字かな交じり文の場合は、4字以上連綿するとメリハリが利かなくなってしまうので、連綿は3文字以内としましょう。

 

但し、今回あげた書き方はあくまでも「ほんの一例」ですので、妄信せず、時と場合によって使い分ける事です( `ー´)ノ

その為にも、臨書(古典作品を模写して学ぶ事)や運筆練習を精力的に励まれる事が第一です。

因みに、今回の記事の元ネタ動画は、コチラから御覧下さいませ。↓↓

 

 

但し、概要欄でも御話ししている通り、過去に演劇をやっていたとは思えない程、師範の解説がかみっかみで非常に恐縮です(一一”)

 

それでも、元ネタ動画の方も、皆様のお役に立てましたら、高評価・チャンネル登録・コメントなども頂ければ、師範は非常に嬉しく思います(T_T)

 

 

そして、今回も最後まで御覧頂きまして、誠に有難う御座いました<m(__)m>

 

 

 

 

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