163時限目 実務:賞状の書き方(縦書)(記事版)

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163時限目 実務:賞状の書き方(縦書)(記事版)

師範のつぶやき

2021/07/03 163時限目 実務:賞状の書き方(縦書)(記事版)

本日も、こうして御来訪下さり、誠に有難う御座います(*^▽^*)

前回は、横書賞状を書く方法についてという、これまたTHE・実務書道のような内容を取り扱って参りました。

今回は、その縦書賞状版だとお考え頂ければと思います(#^^#)

 

今回の記事や元ネタ動画を御覧になる事で、賞状を縦書で体裁良く美しく書けるようになり、その賞状を受け取ったお相手様に対しても好印象を与える事もできますよ!!(*^-^*)

ですので、是非とも御覧になって、学んでいって下さい。

 

てな訳で、早速本題に入っていきましょう。

しかし、今回も実務書道回ですから、いつもにも増して体裁良く書かねばなりません。

まぁ、そもそもかすれ気味な字ばかりの賞状を受け取って良い思いをする方は、私の知る限り誰もいません(苦笑)

で、先ずは下準備として、以下の用具を御準備下さい<m(__)m>

 

・下書き用鉛筆(師範はHBを使用しました)

・消しゴム

・定規(あれば三角定規)

・清書用の筆(実務用がベスト)

・清書用の墨

・硯

・賞状用紙(当然ですが、一応念の為)

 

以上の用具が全て揃ったところで、書き方についてお話していきます。

でも、基本的には横書版と殆ど同じですから、補足的な内容も盛り込んでお話しして参ります(*^-^*)

先ず、賞状を書く場合、大抵の場合に於いて、先方から依頼状を受け取ります。

しかし、先方とて人間ですから、漢字変換ミスや誤字・脱字もあるかもしれません。

その為、そうした原稿の間違いの確認や訂正から始めましょう。

 

原稿の確認・訂正が完了したら、天地左右の余白を確保していきます。

上の余白は、鳳凰の絵から1cmは空けます。

縦書の場合は、下の余白を上よりも広めに確保します。

今回は、1.2cm空けました。

左右の余白、殊に右側は、タイトルの事も計算に入れた上で、余白を決めましょう。

今回は、1.5cm程度空けました。

 

screenshot_20210629_155229

 

このように、余白を確保し内枠をマーキングする場合、三角定規があると便利です(#^^#)

続きまして、字のサイズと記入スペースを決めていきます。

と申し上げましても、前回語った通り、字のサイズの大小関係は、「受賞者名(賞状を受け取る人の名前)」>「賞状発行者名」>「本文」>「日付」であることを踏まえ、記入欄を決めていきましょう。

また、タイトル→受賞者名のように、改行する際の行間を決める際にも、三角定規は便利です(笑)

今回はタイトルと受賞者名の行間を1cm程度、受賞者名と本文の間を1.4cm程度、本文の行間を4mm程度空けていますが、これも賞状用紙のサイズや字のサイズ、本文の行数や受賞者名のフルネームの字数などとも相談の上で、字のサイズや行間などについて決めていきましょう。

 

screenshot_20210629_155247

 

本文の記入欄迄固まりましたら、後は日程欄と発行者名欄です。

これに関しましても、前回語った通り、日付や発行者名の開始地点が斜めに揃っている方が体裁が良いので、最初に本文の最終地点から最下部分の内枠に向かって、斜線を引いていきます。

その際、本文最終地点から30度程度の斜線を引くと良いでしょう。

縦書の場合、本文末と日付の余白や、日付と発行者名の間の余白を広めに取っても良いでしょう。

今回は、本文末と日付の間を1.2cm程度、日付と発行者名の間を1cm程度空けました。

余裕があれば、発行者名欄のところに、捺印スペースも確保してしまいましょう。

賞状につく印のサイズが2~2.7cmである事も計算に入れて、マーキングします。

 

記入欄が定まったところで、いよいよ鉛筆で下書きをしていきます。

その際、原稿も鑑み、漢字変換ミスや誤字・脱字も計算に入れた上で、正しい漢字を書いていきます( ..)φ

勿論、後で補助線共々消していく事も鑑み、薄く書いていきます。

 

screenshot_20210629_155336

 

下書きが最後まで書き終わったところで、いよいよ清書に入っていきましょう。

但し、縦書きの場合は、横書きの場合と異なり、一つだけ注意点があります!!

それは過去記事で散々申し上げている通り、発行者名→日程→左側から本文→受賞者名→タイトル、と左側から書いていきます。

それは、過去記事でも散々語っている通り、それと逆の順で書いてしまった場合、最初の行の墨が乾く迄、他の行が書けなくなってしまうからです(>_<)

まぁ、墨が乾いていないのに書くのを断行しても良いですが、万が一の事があっても自己責任でお願い致します<m(__)m>

このような時間の無駄やアクシデントを回避する為にも、左側から書いていきましょう。

 

screenshot_20210629_155354

 

勿論、画数の多い字を小さめのサイズで書かねばならない場合は、筆の穂先を巧く使いましょう。

また、今回は横書きですので、最初から最後まで順番通りに書けるので、何ら問題は無いと思います。

しかし、賞状を書かれる場合は、楷書若しくは「優しい行書」で書きましょう。

そして、かすれは厳禁ですよ!!

実務書道回では最初から申し上げていますが、重要な事ですので再度話しました。

後、本文中は、句読点は打ってはいけません。

 

screenshot_20210629_155410

 

で、清書完了後は鉛筆で書いた補助線を消し、更に捺印もしていきます。

その際、墨が完全に乾いてから消しゴムで消していきましょう。

その理由は、消しゴムで消す事を墨が乾かないうちに断行してしまうとどうなるか…、は皆様の御想像にお任せ致します。

どうしても消したい場合は、墨で書いていない部分から消していきます。

 

後、印も前回語った通り、発行者名のところに、中心が合うようにつきます。

その際、本文よりも下側にずれないようにつきましょう(発行者名に被る分には問題は御座いません)

で、賞状に捺印する印は上述の通り、2~2.7cm程度のものが大半です。

 

screenshot_20210629_155431

 

清書完了後に補助線を消し、捺印迄行い、賞状の完成です!!\(^o^)/

 

因みに、今回の記事の元ネタ動画は、コチラから御覧下さいませ。↓↓

 

 

 

但し、概要欄でも御話ししている通り、過去に演劇をやっていたとは思えない程、師範の解説がかみっかみで非常に恐縮です(一一”)

 

それでも、元ネタ動画の方も、皆様のお役に立てましたら、高評価・チャンネル登録・コメントなども頂ければ、師範は非常に嬉しく思います(T_T)

 

 

そして、今回も最後まで御覧頂きまして、誠に有難う御座いました<m(__)m>

 

 

 

 

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